ポケモン

贅沢な寝坊

贅沢な寝坊

「あら、ヤヤコマあなたも歌いに来たの?」「朝食が冷めますし、身体にも毒だ。早く着替えてください」 朝というには暖かすぎる日差しを小麦色の肌に浴びながら、パキラは真っ白なシーツをひらりと身にまとっている。普段黒や赤などきつい彩りを飾る彼女が素…

春色の風

昼下がり、うとうととしだした意識を少し醒まそうとミクリがキッチンに立ったとき、めったに鳴らない呼び鈴がカランと音を立てた。今日はコンテストの審査員として呼ばれていて、久しぶりに客観的な立場でコンテストを隅々まで見ることができたので気分が晴れ…

スピカの涙

「今日は星が綺麗な夜だから、久しぶりに散歩でもしないか」ミクリに誘われてルネの夜道を歩くことになったのは、半時間ほど前だった。今日の夜は、ミクリが仕事終わりに寄ったスーパーで見つけたスモークサーモンとモッツァレラチーズの軽いサラダをつまみ、…

good morning my dear

「おや、それで終わりなのかい?」「! お、起きてたなら言ってよ!」愛しい君の挨拶で起きる朝(おはようわたしの愛しいチャンピオン)